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一般質問・代表質問

 

平成11年 6月15日 第2回定例会本会議 一般質問
『育児施策、子育て支援の拡充』について

 

(1) 働きながら育児をする母親のための施策について
(2) 武蔵野市の少子化対策について
(3) 子育て支援施設0123吉祥寺など施設の地域状況に配慮した設置について
(4) 未就学児童、低年齢児童が楽しめる公園・設備について

 

【島崎】4月の統一地方選挙で初当選させて頂きました島崎です。若輩の身ではありますが、市民のご付託に応えるべく、 議員としての職責を十分に果たしてまいりたいと思いますので、宜しくお願いします。
 初めての一般質問にあたり、私自身、最も身近で、 社会的にも重要な課題である行政による少子化対策と育児・主に低年齢児童施策の充実について 質問をさせて頂きます。

 国立社会保障・人口問題研究所の統計によりますと、 日本は平成9年に15歳未満の子供と65歳以上のいわゆる高齢者の人口が逆転をし、 「生産年齢人口」つまり働く人の人口も平成8年をピークとして減少傾向をたどりはじめて以来、 本格的な少子高齢化時代を迎えました。私達の武蔵野市では、 これより早く平成6年に子供と高齢者の人口構成の逆転現象が生じ、 全国の平均よりも早く少子化が進行しているという事が市勢統計にも示されています。
現役世代の激減と高齢者の急増は社会のアンバランスを増幅し、 子供たちの世代の負担をいっそう重くしていきます。

 現在、働く人が約4人で一人の高齢者を支えるという形になっておりますが、 同研究所の将来推計では、今の乳幼児世代が働き手となる2025年には、 現在の社会ならびに労働システムのままでいけば、ほぼ2人で一人の高齢者を支えるという事になります。

 武蔵野市にとっても深刻な問題である"出生率"の長期低落傾向は全国的なものでありますが、 すでに人口減少のスパイラルに陥っており、時間が経つほどに回復は困難とも言われております。 これは、社会保障制度の破綻、ひいては国や地域社会の崩壊をも招くことが懸念をされるものであります。
国ならびに地域の存立は"社会システムの改革による 少子化対策と育児施策の充実にあり"とも言えるのではないでしょうか。

 昭和61年の男女雇用機会均等法の制定以降、 平成8年には「男女共同参画2000年プラン」による行動計画が策定されるなど、 女性の社会進出・活躍の場はますます広がっております。 しかし"働く女性が増える"という事は"働く母親が増える"という事でもなければなりません。申し上げたように次代を担う子供がいなければ、 日本の社会そのものが成り立たなくなってしまう恐れがあるからであり、 また、これは少子超高齢化社会に対応すると言う意味でも、大きなポイントなのです。“母親が働く”という事は、扶養されていた女性が「労働条件」にもよりますが税金や保険料を収め、 "支えられる側から社会を支える側に回る"という事を意味します。これは財政面や経済的な観点からもその効果は極めて大きいということです。

 ここで大事なことは、働く意志と能力を持つ"母親のための環境づくり"と言う事になりますが、 本市では、それを支援する保育システムが整っているとは残念ながらまだ言えません。

 武蔵野市の保育園の入園を希望する児童待機率は、 昨年から比べれば全体としては12.3%から8.2%へと改善されておりますが、 0才児~2才児の待機率は依然として高いというのが実情です。
ここでよく言われるのは、どうしても働きたいのなら無認可保育室へ入れるか、 あるいは家庭福祉員に預けるかと、こうなる訳ですが、 無認可保育室の社会的必要性・重要性を承知しつつ、あえてその心情を言うならば、 自分が働くためにわが子を園庭の無い環境下に長時間おく事を考えると、 預けることにどうしても二の足を踏んでしまう、 というのは偽らざる母親としての率直な気持ちなのではないでしょうか。

 核家族化が進み自分や夫の両親も近くには住んでいないという事が多い大都市。とりわけ本市のような都市型の街に暮らす若い母親は、 そんな思いをしながら、環境の整った保育園への入園に望みを託している姿が、 この児童待機率からは伺えるのです。

 また、預けられるなら"働きたい"と思いつつ、 申し込み自体を諦めている母親の子供を含めればその数はもっと大きくなるかも知れません。
もちろん家庭での保育が重要なのは申し上げるまでもありません。

 今も昔も子育てがどんな職業と比較しても、創造的で大切な仕事であるということに変わりは無く、 これも行政によるサポートが重要な課題であります。
少子超高齢化という社会状況に対応できる行政システムの構築と、 家庭保育へのサポートは、地域及び日本の社会の崩壊を防ぐための、車の両輪のようなものだと思うのです。

 国では社会全体での子育てを支援する『エンゼルプラン』が策定され、 本市でも「子育て支援事業ニーズ調査」の実施や「子育ては楽し委員会」 による様々な提言がなされるなど、この施策に前向きに取組んでいる事も承知をしておりますが、 これまで述べてきた私の所見を踏まえて、質問をさせて頂きます。



  (1) 働きながら育児をする母親のための施策について

【島崎】現代社会における男女のライフスタイルの変化、 少子高齢化社会の現出で育児の在り方が変化し、職業を持つ、 あるいは働きたい母親のための子育て支援は、 少子化に歯止めを掛けつつ社会システムを将来的にも正常に機能させる有効な方策だと考えます。
 また、これは武蔵野市が第二次女性行動計画の中でも主たる目標として掲げる 「男女共同参画社会」の実現をめざす上で、 その社会環境づくりは政治や行政に課せられた大きな使命であるとも言えます。

【島崎Q】この使命を果たす施策として、市長が施政方針でも述べた「駅前保育」 「定曜日保育」など多様な保育サービスの充実は、ぜひとも早期実現を期待したいところですが、 具体的な今後の検討計画と実施目標年度の設定を、お聞かせ願いたいと存じます。

【市長A】「駅前保育」は子どもにとっての環境も念頭に研究したい。
 「定曜日保育」実施は実現させたい。

【島崎Q】「働かなければならない世帯の母親」と「働きたい母親の世帯」という2つの位置付け出来ると思いますが、 共通しているのは0才~3才までの保育の充実が望まれているという事です。しかし、財政的な視点も無視する訳にはいきません。
 子育ては楽し委員会の提言書でも幼保一元化論について触れていますが、 これは低年齢児童は保育園、3才児以上は幼稚園という役割分担を明確にして、 低年齢児保育と幼児教育の充実を同時にはかることも検討の必要がある、と述べているものです。
 私はさらに、個人的には保育園は働かなければならない世帯に対する福祉としての保育と、 働きたい世帯に対する契約としての保育に2極分化し、財政的な負担の軽減を考慮すれば、 現在、民間保育園の園児1人にかかる市の補助が公立保育園にかかる補助の約4分の3、 その差は人件費によるところが大きいのですから、 段階的な民間委託への移行ということもひとつの方法なのではないかと考えております。
 いずれにしろ保育システムの再検討が必要なのではないかと思うのですが、 この点どう考えているのかお聞かせ願いたいと存じます。

【市長A】新しい視点の提言として、よく研究したい。



  (2) 武蔵野市の少子化対策について

【島崎】厚生省の人口動態統計によると、平成10年の合計特殊出生率は今回も過去最低を記録し、 全国レベルで1.38人、東京都では1.05人となっております。本市においては最近の具体的な数字は出ていないということですが、 平成7年の時点では0.94人と三多摩の中でも一番低く、 現在もほぼそのまま推移をしていると聞いています。これは、その街の育児環境や施策つまり"生み育てやすい街"という環境を創ることにより、 自治体独自でもその数値は上がってくるのではないかと私は考えております。

【島崎Q】都内の他の自治体と比較して本市の合計特殊出生率の実態への認識と、 現在行われている本市としての少子化対策はどのようなことを行っているのか、お聞かせ下さい。

【市長A】都市部が低く周辺部で高くなる傾向にある。
心理的要因もあり、「子育ては楽しい」とのキャンペーンを行いたい。

【島崎Q】本市の特に低い出生率を踏まえて、 乳幼児を育てる若年世帯の市への定着を図るために乳幼児医療費助成を 小学校就学前まで引き上げることをぜひ推し進めて頂きたいと申し上げておきます。
23区の現況は他の議員の質問の際、具体的に数字が示されましたが、 23区とは歳入・歳出システムが基本的に違うということは理解出来ますが、 医療制度という問題の性格上、少なくとも都内で格差があるのは問題と思われます。
ぜひとも市長には三多摩の中でリーダーシップをとって、 制度の改善を都に強力に働きかけて頂きたいと思いますが、どうお考えでしょうか。

【市長A】市長会の都への働きかけ等で着実に前進させて行きたい。



  (3) 子育て支援施設0123吉祥寺など施設の地域状況に配慮した設置について

【島崎】家庭保育における子育てを通じた情報交流・新たな地域のコミュニティ形成の場として、 全国的にも注目され、その存在の重要性が広く認知された0123吉祥寺ですが、 平成9年度の活動報告の中で地域別利用状況を見ても、 利用者の居住地域が施設の立地周辺圏内にかなり集中しているのは、 利用者の足の便を考えれば致し方ない事かと思います。
 市の長期計画の第一次調整計画の中でも「全市的なバランスを考慮し増設を検討する」 と述べ各駅圏への必要性を認めております。

【島崎Q】中央地区には0123はらっぱも決定しました。
同様の施設を西部地区についてはどうお考えなのか、お聞かせ願いたいと存じます。
 また考えている場合の候補地には、0123吉祥寺における巴幼稚園がそうであったように、 子供のための施設だった建物、あるいはその場所への地域の思い入れにも配慮して、 旧境保育園の跡地はいかがでしょうか。ちなみに私も同園の卒園者であります。

【市長A】西部地区には市内唯一の児童館と公立幼稚園があり、これらとの関連も含めて考えて行きたい。
境保育園跡地は袋小路の地形にあり、除外したい。



  (4) 未就学児童、低年齢児童が楽しめる公園・設備について

【島崎】西部地区には未就学児童用の遊具・設備を備えた公園が少なく、 あってもすべり台やブランコ・砂場など非常に簡素なものであり、 しかも低年齢児童が楽しめる設備が著しく不足していると感じております。
 市では公園の新規造成や大型改修の際には、市民参加方式により整備を進めているとのことですが、 市民の意見は最大限尊重すべきとは思いますが、 公園は子育てを通じたもっと身近なコミュニティー形成、情報交流の場であるということも鑑みて、 低年齢児童向け公園の地域的な配置とコンセプトもしっかりと持つべきではないかと考えます。

【島崎Q】西部地区の現在の公園の中から地理的条件を勘案し、 何カ所かの公園を"低年齢"児童向けの遊具・設備が充実した児童公園とすることを提案したいのですが、 見解をお伺いしたい。

【市長A】適地があれば主旨に沿うよう考え、必要に応じ検討したい。

 

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