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一般質問・代表質問

 

平成18年 6月 8日 第2回定例会本会議 一般質問
『荷さばき施設の整備』について
~改正道交法施行違法駐車取締り重点地区商店街に荷捌きスペースの整備を!~

 

Ⅰ 違法駐車取締りガイドライン地区の本市の今後の駐車対策について
Ⅱ 駅前および路線商店街近隣の市有地の現状と、荷さばき駐車スペースとしての活用について

 

 【島崎義司】今回は、荷さばき施設の整備の問題に絞って質問します。
 平成16年6月、「道路交通法の一部を改正する法律」が成立・公布され、「携帯電話等の使用等に関する罰則の見直し」「飲酒運転対策」「暴走族対策」については平成16年11月1日から、「自動二輪車の二人乗り規制の見直し」については平成17年4月1日から施行されておりましたが、今回、同法改正で2年以内の施行が予定されていた「違法駐車対策」と、3年以内の施行が予定されている免許規定の整備に関する「運転者対策」のうち、今月、6月1日から同法の「違法駐車対策」が施行され、駐車違反の取り締まりが強化されたことはご承知の通りです。

 違法駐車自体については、もちろん、交通渋滞や交通事故の原因となっていたほか、緊急時、緊急車両の通行の妨害になることなどもあり、市民生活に悪影響を与えることがあったことは確かで、事業用の配達車両についても、これまで、道路上で、他者への迷惑を顧みない悪質かつ無秩序な荷捌き作業が行なわれる姿も散見され、それが一般車両の違法駐車を助長して円滑な交通に支障を来し、交通安全のみならず、景観上も問題があったことは確かでした。
 ただ、一方で、物資の流通は、快適な都市生活・市民生活を支える上で欠かすことができないものであり、本市でも、交通上もっとも問題の多かった吉祥寺駅周辺地区での配達・配送・荷さばき車両に対する対策については、今年2月、商業者を含めた「吉祥寺共同集配システム検討委員会」を設置して、本年度予算で荷さばき場設置に向けた具体的な検討に入っており、それはそれで大きく期待したいところではありますが、改正道交法「違法駐車対策」施行までの推移の中で、政策を総合的に調整すべき国や都レベルでの、中小零細事業者の配達・配送業務に対する配慮、荷さばき駐車対策という観点での、関係官庁の動きは鈍かったと言わざるを得ません。

 東京都では、警視庁との集中的な渋滞対策、「スムーズ東京21-拡大作戦-」の違法駐車排除対策と同時に進める受け皿施策として、平成16年度から、交通需要マネジメント社会実験「コインパーキングを活用した荷さばきスペースの設置」を行ない、「違法駐車対策」が施行されたこの6月1日からは、「荷さばき車両」と「短時間の路上駐車車両」の受け皿とすべく、財団法人東京都道路整備保全公社の運営する都内駐車場検索システムs-parkにより、30分未満無料の公社駐車場33ヵ所を含む、公社及び民間の都内55ヵ所の荷さばき可能駐車場の情報を提供しております。
 但し、この取組みも、残念ながら三多摩では小金井市に1ヵ所、小平市に2ヵ所、あとはすべて23区という、極端な東高西低が現況です。
 警察庁交通局では、同法施行直前の今年4月に出した「交通安全対策推進プログラム」の「今後の重点」の中で、『大都市圏等の特に違法駐車が著しい幹線道路において、道路管理者と連携して、路外駐車場や荷さばきスペースの整備、きめ細かな駐車規制の実施など、ハード・ソフト一体となった集中的な違法駐車対策を実施する。』と述べてはいるものの、国も都も、対処指針を明確にしないまま、取締まることのみを先行的に強化したと言わざるを得ず、その対応には疑問を感じざるをえません。

 今回、改正施行された道交法「違法駐車対策」では、違反の確認方法は、これまで駐車違反発見・チョーク付け後、10分~30分後に違反確認標章付けという一定の猶予を持っていたものが、改正後、駐車違反発見、即時・違反確認標章付けという流れになり、配達・配送業務を伴う零細事業者にとっては死活問題となっているのが現状です。
 現在、一定規模以上の店舗やオフィスビルの場合には、敷地内に荷さばきのための駐車スペースが確保されていますが、小規模な個人店舗や雑居ビルなどの場合、そういったスペースはなかなか確保できません。
 また、零細事業者は、ほとんどの場合人件費に余裕などなく、違法駐車対策として大手業者が行なうとの報道もある2人乗車体制や、配送先周辺での駐車場契約のような大掛かりな対策は、望むべくもありません。
 ところが一方で、郵便配達は取締りの対象外となるなど、制度の不公平さも指摘されております。
 もちろん、郵便配達の重要性はありますし、これを取締まるべきなどという後ろ向きなことを言うつもりは全くありません。
 ただ、制度の公平性を少しでも確保することが行政の仕事であり、とりわけ武蔵野市のような「生活・商業都市」では、その地域の特性に鑑み、今回のような法制度改正における、足らざる部分、カバーできていない部分を補う使命を持っているものと考えます。
 そこで、改正道交法「違法駐車対策」施行への、本市としての対策を伺っていきたいと思います。

Ⅰ 違法駐車取締りガイドライン地区の本市の今後の駐車対策について

 まず、違法駐車取締りガイドライン地区の本市の今後の駐車対策についてです。
 新法制度における放置車両確認事務の民間委託導入に伴い、違反実態に即した公平かつメリハリを付けた取締りを行うため、駅前、繁華街、幹線道路等を駐車監視員の活動の重点対象に指定するなど、重点的に取締りを行う場所、時間帯等を定める「取締り活動ガイドライン」が、武蔵野警察署管内についても策定され公表されました。

 本市では、先ほど申し上げたとおり、18年度予算で、吉祥寺地区については共同荷さばき場設置の検討が打ち出されておりますが、市の規模が小さい武蔵野市においては、ほとんどの主要地域や主要幹線は重点・最重点取締り地域や路線に入っているため、吉祥寺だけ対策を講じれば済むというものではありません。
 そこで、今回、「取締り活動ガイドライン」に示された重点・最重点の地域や路線における、道路上あるいは道路近傍への荷さばきスペースの確保の必要性を、市はどのように認識しているのでしょうか伺います。

 また、「生活・商業都市」武蔵野市として、市は、商業活動、広くいえばそれらを利用する市民の暮らしを守る責務があると考えます。
 車をなるべく駅前に入れないという理想論も聞こえるときがありますが、生活や商業の実態を考えると必ずしも現実的ではなく、車の問題は、一般生活と商業活動を分けた議論が必要だと思います。
 前出の、東京都が行なっている「スムーズ東京21-拡大作戦-」の一環で、神田神保町には、バス停のような形で歩道を切り欠いて停車区画を設置し、ここを路上荷さばき専用施設としている例もあります。
 荷さばき駐車場所・対策が早急に求められていると思いますが、どうお考えでしょうか、お伺いいたします。

Ⅱ 駅前および路線商店街近隣の市有地の現状と、荷さばき駐車スペースとしての活用について

 つぎに、駅前および路線商店街近隣の市有地の、荷さばき駐車スペースとしての活用についてです。
 3月の予算特別委員会での質疑のさい、私から、鉄道連立事業に関連して、「高架下はいつごろから供用できるのか、また高架下の利活用について、庁内検討チームでの検討状況はどうなっているのか。」と伺ったところ、担当より、「都から22年4月以降より整備と聞いており、地域交流広場や仙川上水があるところは緑と水の空間の広場、公共施設、防災施設などとともに、共同荷さばきの集積場を考えている。」とのお答えがありました。
 このとき、荷さばき問題についても、長期的な視野では、真剣に考えて頂いていることがわかり、それはそれで、ありがたいことであるとは思いましたが、改正道交法「違法駐車対策」の施行を控えて、短期的な対応が急がれると思いました。

 東京都では前出の通り、警視庁との集中的な渋滞対策、「スムーズ東京21-拡大作戦-」の違法駐車・排除対策と同時に進める受け皿施策「コインパーキングを活用した荷さばきスペースの設置」の延長線上の方針として、今年2月、「今後東京都が取り組むべき物流対策」、都有地提供による荷さばきスペースの拡充、都内全域でのコインパーキングにおける荷さばき利用に向けた仕組みづくりなど、民間と連携して荷さばきスペースを拡充し、地区での物流の効率化、まちの交通混雑緩和を図る「荷さばきスペース拡充プロジェクト」が、「共同配送など物流効率化に向けた地域での取組支援」「物流効率化に取り組む中小企業への支援」などとともに報道発表されておりました。

 共同配送については、トラックターミナルからの共同配送の促進や、百貨店など荷受側と連携した共同配送の促進、商店街などでの荷さばき対策の推進などを謳い、中小企業支援については、中小企業における物流効率化の普及啓発活動、中小企業者に対し人材育成や資金調達面から支援を行っていく方針などが謳われていましたが、それらはどちらかというと、大規模物流業者や商店街単位の対策を求めるもの、個人事業者へのバックアップについても、啓発や人材育成など、人材や時間に相当余裕のある中小企業が対象の話しと理解せざるを得ません。
 同報道発表における「荷さばきスペース拡充プロジェクト」についても、道路高架下の再開発事業用地などの都有地を、物流事業者用の荷さばきスペースとして活用した『板橋山手通り荷物積み替えステーション』の開設や、中心市街地の立体式駐車場の1階部分を共同荷さばきスペースとして使用した『町田市「ぽっぽ町田」における荷さばきスペース』設置など、具体的な公有地の活用例なども紹介していますが、方針としては、飯田橋駅前、亀戸駅前、目黒駅前、西五反田五丁目などの地区名を特定していることから見ても、23区の渋滞対策的な観点での整備方針としか受け取れないものでした。

 いま求められているのは、配達・配送をともなう商業活動を行なう零細事業者が、今日を生きるためにどうするのかという話なのです。

 そのような中にあって、さきの議会で議論された「武蔵野プレイス(仮称)」の駐車場問題のさいには、市内駅周辺地区には駐車場活用が可能な市有地があることがわかりました。
 そこで、武蔵野市の三駅前および路線商店街近隣の市有地で、用途が未確定あるいは駐車場転用可能な公有地の場所と面積を明示していただきたいと思います。

 また、先にも述べましたように、小金井市には、そのような市有地と通告書では書いてしまいましたが、よく調べたら都有地だそうですが、これを財団法人東京都道路整備保全公社が、都から借り受けて、荷さばき優先型コインパーキングとし、最初の30分は無料という駐車施設を設置している事例があります。
 30分無料化は別として、このような形での市有地の短期的有効活用をどうとらえていらっしゃるのか、このような利活用方法を本市でも行なうお考えはないでしょうか、お伺いいたします。

 以上、行政には、零細事業者の実情にしっかりと目を向けていただき、適切な荷さばき駐車場所・対策、荷さばきスペースの確保がなされるよう、早急な対応をお願い申し上げ、壇上での質問を終わります。
 前向きなご答弁をよろしくお願いいたします。

【邑上守正市長】 それでは、島崎議員の御質問にお答えしてまいります。
 6月1日から改正道路交通法によりまして駐車に対する取り締まりが強化されたということでございます。武蔵野署管轄は、まだ民間委託を進めていないということで、非委託警察署というような扱いだというふうに聞いておりますが、取り締まり活動ガイドラインという形で地区を指定して、その地区の中でめり張りをつけて取り締まりを進めていくということでございます。市内3駅がこのような取り締まりの最重点地域に指定されておりまして、現在荷さばき車両が集中する吉祥寺地区におきましては、御案内のとおり、吉祥寺共同集配システム検討委員会を設置して、その中でまちに入り込むトラックを減少させるための共同集配システムに関する検討、あるいは受け皿としての既存の荷さばき施設の有効利用、荷さばき可能な駐車施設の確保などについて検討を行っております。

 現在、吉祥寺駅周辺について、このような荷さばき問題について検討を進めておりますが、今後その他の重点あるいは最重点地域あるいは路線についても、当然のことながら、そういう地域というのは商業と密接な関係を持った地域でございますので、荷さばきスペースの確保が必要というふうに認識してございますので、今後、吉祥寺の問題は今年度をかけて結論というか、大きな方向が提案されるものと考えておりますが、それらも踏まえながら、ほかの地域での荷さばきのあり方について、さらに検討していきたいなというふうに考えております。

 それでは、商業活動地域における短期・中長期の駐車場対策という形で、どのように考えているかということでございますが、具体的な中身につきましては、先ほど申し上げました吉祥寺共同集配システム検討委員会の中で議論いただいておりますので、その結論をまちたいというふうに考えますが、当然のことながら市独自で解決できる問題ではないので、地元の商業者、交通管理者、輸送業者、国、都などの関係者で今後とも検討していく必要があるという認識をしてございます。
 短期・中長期、ちょっと分けて考えますと、短期的に、まさに今、問題でございますが、既に先ほど御紹介いただきましたが、道路整備保全公社では、現在のコインパーキングなどを30分無料にして荷さばきに使っていただく、あるいは荷さばきが可能なようにコインパーキングのエリアを広げて、そこで荷さばきができるような、そんな工夫も始まったというふうにお聞きしておりますが、そのようなコインパーキング自体は市内でも多くございますので、そういうところに働きかけて駐車場の活用をしていく、荷さばきでも可能なような活用をしていくというのが1つあるのかなというふうに思います。
 それから、これは具体的にはまだ話を進めてございませんが、既に大規模店舗等では荷さばき施設を持っているわけでございますから、それを地域的に活用するということも一つの考えではないかなというふうに思います。

 中長期的には、トラック自体の数を低減させようということで、これは吉祥寺を中心に考えている話でございますが、共同集配システム、これをぜひ考えていきたいなということでございます。まちに入ったトラックが効率的・効果的に荷さばき作業をするための施設の確保といったハード面でも、今後大いに検討していくべき課題ではないかなというふうに思います。商業活動におけます駐車場はそれぞれ状況に応じて考えていかなければならない問題ではございますが、とりあえずというか、コインパーキング等の既存の駐車場の活用というのが、最も短期的には可能性が高いのではないかなというふうに思います。
 さらに、先ほども御紹介いただきましたけれども、路上の荷さばきの空間、これは道路自体の空間がないとなかなか設置は困難かもしれませんが、やり方としては荷さばき専用のそういう路上施設というのも検討すべきことではないかなというように思っております。路上ないし路外、路外というのは施設ということと思いますけれども、両方の面から荷さばきスペースの検討を進めていけたらというふうに考えてございます。

 それから、大きな2点目の話でございますが、駅周辺等で市有地で用途が未確定あるいは駐車場転用が可能な公有地ということでございますが、現在、市で持っております100平米以上の未利用地、これは16カ所で、合計面積で申しますと6,132平米ということでございます。

 これは、実は3月の予算特別委員会の資料で御提示申し上げましたが、図面と一覧表がございますので、その一覧表をまた見ていただきたいというふうに思いますが、場所といたしましては吉祥寺北町2丁目734-2、外16地区ございます。ただし、その場所を見ますと、駅近傍──どこまでが駅近傍という範囲が難しいんですが、駅に近いのがなかなかないということがございます。ただ、路線商業で近いのが幾つかあるのかなというふうに思いますが、駅ということに限りますと、ちょっと離れているのではないかなということでございますので、駅周辺地区の商業環境上の駐車場としては、少し遠くなってしまうのかなという気がしております。
 こういう未利用地の活用につきましては、さきに5月に発表いたしました武蔵野市行財政集中改革プランの中で、普通財産未利用地の活用の検討とうたってございますので、駐車場の利用も含めて、どのような形で有効活用が図れるのかを今後検討していきたいというふうに考えております。

【島崎義司】 ありがとうございました。
 1点目の質問に対しては、必要性を認識してくださっていると。そしてまた、これについては吉祥寺を今年度やるので、それらを踏まえて他地区にもということで、その方針としては、方向性としては非常にありがたいんですけれども、先ほど質問の中でも申し上げましたとおり、零細事業者というのはその日その日の商売で生きておりますので、余り悠長なことも言っていられない。そういう意味では、長期的な取り組みとは別に短期的な取り組みをぜひ重点的に行っていただきたい。それには、2点目の御回答にもありましたけれども、市内の主要商店街の方々と当面の荷さばきの対策についてというのを、吉祥寺のような組織的な委員会とはならなくても、ぜひそういう協議をする場を早急につくっていただくべきじゃないかなと思っております。
 共同集配というお話もありましたけれども、これは一定規模の集配物というか、荷物がまとまっていないと、そういうところで一括処理というのはできないと思うんです。零細事業者の配達・配送荷さばき業務というのは、本当に細々としたものですから、しかも時間も未確定という中でなかなか難しいので、やはり警察と協議して、とりあえずは路線商店街上にそういう荷さばきスペースを何台か確保していただくとか、そういったことが私は必要だと思っておりますので、よろしくお願いします。

 それから、未利用地については駅から余り近くないということで、それはそれでわかるんですけれども、未利用地についても有効活用をぜひしていただきたいし、事業者にとってもそういう荷さばきのスペースがないよりはあった方がいいので、有効活用という意味で、私、保全公社の方にちょっと問い合わせをしましたら、基本的には都の財産を活用してということらしいんですが、要望によっては値段の折り合いがつけば、市の方からそういう要請があれば検討することはやぶさかでないというようなこともお伺いしておりますので、ぜひそういうことも含めて有効活用をしていっていただきたいというふうに思っております。
 それから、もう1つの民間の駐車場、これはかなり駅の近くにありますので、荷さばきスペースをぜひ設けていただくように、荷さばきスペースというと、大体2トン車が入れるようなスペースを1台ないし2台ぐらい確保できるような形で、ぜひ民間の業者に働きかけていただきたいというふうに思います。

【邑上守正市長】 市内の商店街の活性化というのは非常に重要な課題ととらえておりますので、特に荷さばき問題は緊急の近々の課題というふうに認識しております。商店連合会とも御相談しながら、どのような形で考えていくべきかを至急検討してみたいというふうに思います。

 

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