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討論

 

平成17年 3月28日 第1回定例会本会議より

「平成17年度予算」への賛成討論

島崎義司

 自由民主クラブを代表して、平成17年度一般会計、4特別会計及び1企業会計に対し、「賛成」の立場から討論をいたします。

 本市の財政は、国の三位一体改革による国庫補助負担金の削減や税制改正、東京都の第二次財政再建推進プランによる施策の見直しなどで、国庫支出金や都支出金の大幅な減少が見込まれ、一般会計の予算規模では、前年比55億円、9.1%の減、前年度の減税補てん債の借換えや市税収入還付金の増などの特別要因を差し引いた実質的な予算との比較でも0.3%の減となりました。

 これらの厳しい財政事情を背景として組まれた平成17年度予算は、昨年策定された「武蔵野市第四期基本構想・長期計画」における初年度にあたり、その優先事業である安全・安心対策、高齢者・子ども施策、緑化・環境対策、圏域ごとのまちづくりなどを重点項目に、『第四期長期計画を着実に進める予算』と位置づけて編成されました。

 これを受けて、わが会派は今回も真摯に予算審査に臨み、質疑を行ってまいりましたが、今回の予算はとりわけ、わが会派が力を注いできた数々の政策課題に真正面から取り組み、これまでの我々の議論や主張を、幅広くかつ的確に取り入れた予算組みであるということを強く感じました。

 以下、特徴的な何点かの施策を挙げて、予算執行に当たり、注意していただきたい点、さらに推進していただきたい事項なども踏まえながら、本予算への賛成の論拠を述べてまいりたいと思います。

 まず、新長期計画の優先事業の中から、平成17年度の「予算の概要」のサブタイトルともなっている緊急課題、昨年の国内外での地震災害の教訓を活かした防災・安全施策の充実についてです。

 昨年10月、友好都市・小国町を含む新潟県中越地方を突如襲った大地震は、多くの教訓を我々に示してくれました。これを活かして今回、家具転倒防止金具取付け事業の拡充や、緊急時に拠点機能を果たす防災広場の整備、公共施設の耐震診断、公共下水道の耐震化、そして、あらゆる災害・市民の安全確保に対応するための情報収集、伝達、指揮所機能と同時に、市民情報の保護機能も備えた(仮称)防災・安全センター建設計画の着実な推進など、防災・安全対策が一層進むことを高く評価します。

 地域の安全対策については、これまで高い効果を挙げているホワイトイーグルやブルーキャップに加えて、昨年10月には地域を熟知する市民による「市民安全パトロール隊」も発足し、地域の安全・安心の確保に取り組んでいただいていることを心強く感じております。

 地域の安全に関連して、今年2月に大阪・寝屋川市の小学校で発生した卒業生による教師殺傷事件は、全国学校関係者に大きな衝撃を与えました。本市ではこれを受けて、公立小・中学校、幼稚園での児童・生徒の安全確保のためのチェックリストの再点検や、学校の安全管理・安全指導の強化、既存の危機管理マニュアルの見直し等、緊急安全対策を講じており、さらに、平成17年度は、すべての公立小・中学校や保育園に、防犯カメラ、センサーライト、門扉オートロックなどが設置されることになりました。録画や監視態勢などの点で、これらの機器が有効に運用されるよう期待しております。

 ただし、一方で、安全性に過敏になりすぎて学校が閉鎖的になってしまってはなりません。事件のあった寝屋川の小学校では1ヶ月が経過して、父親の会が「いつまでも学校を閉ざしておけない」としてイベントを開催したとの報道もありましたが、本市でも、地域で見守る学校に向けて、ねむっている地域の力をいかに引き出すか、地域の実情をしっかりと把握した、防犯力向上対策が求められております。よろしくご研究のほどお願いいたします。

 市民の安全に関連して、ここ数年のピッキングなどによる住宅侵入犯罪の増加を受けて、本市では、平成15年11月に「住まいの防犯フェア」を開くなど防犯啓発活動を展開されましたが、今年は、さらに一歩進めて、住宅の防犯対策工事費用の一部を助成する「住まいの防犯助成事業」に踏み出していただきました。

 私も平成14年の予算特別委員会で、身近でおこったピッキングの実態や借家における鍵付け替えの難しさ、これらに対応する施策を展開していた朝霞市の同様の助成事業の例を引きつつ、安全意識の啓発・啓蒙活動と鍵付け替えへの助成の研究を求め、啓発・啓蒙については「住まいの防犯フェア」という形で実現しましたが、今回はさらに、侵入窃盗の実情に深いご理解を頂き、助成事業に踏み出されたことを高く評価いたします。これを市民にしっかりとPRすることが住民全体の防犯意識の向上に必ずや繋がるものと考えておりますので、効果的な広報手法についてもよろしくご研究願いたいと存じます。

 つぎに、高齢者福祉対策、介護問題への対応についてです。

 高齢者の方々が、住みなれた身近な地域で安心していきいきと社会生活が送れるよう、要介護者や軽度の認知症の方々には、必要なときに必要なサービス・支援を提供するための「在宅介護支援センター」が、一中学校区一施設の目標の中で最後に残っていた一中地区に、ショートステイやデイサービス機能を併設した複合施設として整備され、また、認知症発症の未然防止や介護予防を総合的に推進する「健康づくり支援センター」も保健センター内に開設されるなど、福祉施策が一層充実することになりました。

 国の介護保険制度の抜本的な見直しに対しても、モラルハザードを招きかねない対象年齢引き下げへの反対を社会に提起し、生まれながらにして障害を持つ人まで保険料を払わなければ支援を受けられないという国家福祉の根本にも関わる障害者支援費制度との統合についても、関係者に働きかけて阻止するなど、極めて筋の通った適切な対応を貫いていることを高く評価いたします。

 つぎに、子ども施策についてです。

 まず、乳幼児医療費助成に関して、本市の未就学児の完全無料化に踏み切っていただいたことを高く評価いたします。今回の予算の大きなポイントにもなっている施策で、子育てをしている若い世帯には大きな励みになるものと思われます。市長におかれましては、少子化が社会問題となっている昨今、乳幼児医療費無料化を国家的課題として提起し、その前段として、せめて東京都の助成制度として都内一律で実施されるよう働きかけていただくことを要望いたします。

 民間幼稚園についてですが、平成16年度でみると市内の幼児1,813人が通園しており、武蔵野市の幼児教育を大きく担っていただいております。これまでも本市は、他市にも増して充実した補助が行われておりましたが、今回、園の文化活動などへの更なる支援を表明されたことは、極めて適切な判断です。現在、少子化の影響もあり、民間幼稚園の経営は厳しいものがあるとも聞いております。市内のみならず他市からももっと入園してもらえるようなサポートが行政としても必要不可欠です。市のさまざまな広報媒体を活用した園児募集、園の紹介など、前向きなご答弁もいただいておりますが、総合的な支援の検討を要望いたします。

 つぎに、緑化・環境施策についてです。

 武蔵野市緑の基本計画に従って、各地区の公園整備や仙川(せんがわ)の親水化など、着実に水と緑のネットワークが充実されることを評価します。選挙向けに用地買収を批判するごく一部の議員もいるようですが、武蔵野市に無駄な土地など一坪たりともありません。市が購入した土地がどのように活用され市民益に供しているのか、今一度しっかりとPRしていくことが必要だと考えますので、そのへんも含めご検討いただければと思います。

 昨年10月からはじまった家庭ごみの有料化は、極めて順調に推移し、高い効果を挙げていることを評価いたします。しかし、本議会中もクリーンセンターで爆発事故が起こるなど、ゴミの出し方についての市民モラルの信頼が損なわれたことは、甚だ残念と言わざるを得ません。再発防止に向け全力をあげていただくことを要望いたします。

 つぎに、圏域ごとのまちづくりについてです。

 新宿や立川など近隣拠点都市の大規模商業地域が、リニューアルや新たな整備などで活気づくなか、本市の基幹産業ともいえる吉祥寺商業のハード・ソフト両面での総合的な支援に、引き続き取り組まれることを高く評価しております。吉祥寺のみならず武蔵野市の商業者が、今もっとも頭を悩ませている喫緊の課題は商店街への未加入問題です。仕事でもないのに、断られても、いやみを言われても、未加入店舗に足を運ぶ商店会役員の皆さんの気持ちを考えると、なんとしても早期に有効な支援策を講じる必要があると考えます。「商業のまち武蔵野市」という背景も十分に勘案し、商店会加入を努力義務とする条例の制定も含めて、真剣かつ前向きにご検討いただくことを心よりお願いしたいと思います。

 武蔵境のまちづくりについては、いよいよ高架橋も西武線側では立ちはじめ、また、南口駅前への新公共施設の建設基本計画案も1月1日元旦の市報に掲載されて、南北一体型のまちづくりに向けて地域住民の期待と関心は更に高まっています。新公共施設や高架下の利活用方法が武蔵境の回遊性をいかに創出できるのか、地域住民や商店会関係者の意向を反映できるよう、ソフト面を見据えた、ハード面の整備にむけて、十分な調査・検討をよろしくお願いいたします。

 その他の事業や施策についても、三鷹駅北口のまちづくりへの対応、三鷹駅・吉祥寺駅のバリアフリー化の推進、ムーバス新規路線の検討、都立武蔵野中央公園スポーツ広場の整備、小児救急医療体制の強化、図書館のインターネット予約システムの導入、都市間交流の推進、都市農業の推進、着実な道路整備や、水道などライフラインの計画的な整備等々、新長期計画にのっとった着実な取り組みが示され、その多くが極めて有用・有効なものと認められます。

 行政経営についても、昨年の第四期基本構想・長期計画策定にあたって設置された「行財政改革検討委員会」の報告書に基づいて、「行財政改革を推進するための基本方針」改定の意向が明らかにされるなど、改めて、市役所運営の大きな経費を占める人件費抑制への決意が示されたことは高く評価できるものです。

 1千万円プレーヤーといわれる市の正規職員が行わなければならない仕事はなにか、嘱託や民間委託でもサービス維持が十分に図れる業務はなにかを、さらにいっそう精査して内部改革を進め、行政の効率化に邁進して頂きたいと思います。

 いづれにしても今回の予算は、その策定作業と同時並行で行われた市政アンケートにおける市民の意見・要望を十分に汲み上げた「新長期計画」に忠実に則ると同時に、さまざまな行政課題に着実に応え得るものと判断できます。

 引き続き市民の目線で丁寧かつ効率・効果的な行政運営を心がけていただくよう要望し、最後に、本予算作成に当たった、担当職員の方々の多大なご苦労と、この3月に退職される職員の方々の長年の市政へのご貢献に、会派を代表して、心から慰労と感謝を申し上げ、平成17年度一般会計、4特別会計、1企業会計予算に対する、賛成討論とさせていただきます。お疲れ様でした。

 

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